2025/08/06

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経済

EE Times誌の「Silicon 60」、米で起業した台湾人の会社も

2018/11/22
技術情報専門誌『EE Times』が発表した注目すべきスタートアップ60社「Silicon 60」の一つに、米国在住の台湾人、劉峻誠(Chun Chen Liu)さんが立ち上げた耐能智慧(Kneron)が選ばれた。劉峻誠さんは37歳。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で電子工学を学び、博士号を取得している。(劉峻誠さん提供、中央社)
技術情報専門誌『EE Times』が発表した注目すべきスタートアップ60社「Silicon 60」の一つに、米国在住の台湾人、劉峻誠(Chun Chen Liu)さんが立ち上げた耐能智慧(Kneron)が選ばれた。「Silicon 60」は今年で19年目を迎える。半導体分野、未上場企業のうち、企業が提供する技術、ターゲットとする市場、財務状況、投資概況、成熟度、エグゼクティブリーダーシップなどを選出基準として、注目すべきスタートアップを60社選んでいる。
 
耐能智慧の核心技術は人口知能(AI)。2015年創業で本部を米カリフォルニア州サンティアゴに置く。現在は中国の深圳、珠海、それに台湾北部の台北、新竹にもオフィスを構える。
 
創業者の劉峻誠さんは37歳。台湾出身で、米国留学し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で電子工学を学び、博士号を取得している。劉峻誠さんは「台湾が半導体分野で持つしっかりとした実力と、産業の川上・川下の統合能力」こそが、耐能智慧が活用できる強みの一つだと話す。
 
今回の「Silicon 60」に選ばれた60社のうち、耐能智慧は数少ない起業年数の浅い多国籍企業だ。米国の創造力、台湾の半導体執行力、中国大陸の市場応用能力といった各地の持つ利点を活かし、AI分野で国際的な影響力を持つ企業になりたいと考えている。
 
昨年11月には資金調達ラウンドのうちシリーズAの資金調達を終えた。出資者は中国のアリババ、台湾の中華開発工業銀行(CDIB)、奇景光電(ハイマックス・テクノロジーズ)、米クアルコムなど。今年5月には香港屈指の富豪である李嘉誠氏が有するベンチャーキャピタル企業Horizons VenturesをリードインベスターとするシリーズA1の資金調達が行われ、現在の調達金額は3,300万米ドルを超えている。
 

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